日本の水道水には身体に被害を与えるような大腸菌などの細菌は絶対に含まれていません。ですから衛生上の観点から見れば日本の水道水はとても安全な水だと
言うことが出来ます。
でも、どんなに良質な水源地の水や地下水であっても、伝染病などを予防するという公衆衛生上の理由から、次亜塩素酸ソーダという物質を入れて殺菌しています。
その基準は、各家庭の末端の蛇口から0.1ppm以上の塩素が検出されなければいけないというものです。そしてその塩素が水中の不純物と結合するとツンとした
消毒液の臭いを発生させます。これがカルキ臭さの原因です。
最近は、家庭からの雑排水により、水源地である河川や湖沼の汚染も進行し、塩素濃度が1.6ppmというところも珍しくありません。
特に水中微生物の働きが活発になる夏場には、大量の塩素が投入されますので、水が一段と臭く感じられることがあります。
よく、水道水には塩素が入っているから「食品についた細菌を洗い流してくれて安心だ」と思いこんでいることがあるようですが、これは大きな間違いのようです。
なぜならば、塩素は水源地で大腸菌やその他の菌から伝染病などを予防する目的で、水質維持のために入れられる消毒剤なので、食品についた細菌類を殺菌する
という目的で入れられているわけではないからです。 逆に、塩素が食品に与える影響は、私たちの身体にとって、とても大きな問題をはらんでいます。
塩素には優れた殺菌力がありますが、同時に野菜や果物をはじめ、穀類などに含まれている重要な栄養素である「ビタミンC」と化学反応を起こして消滅させてしまい
ます。ですから、せっかくみずみずしい野菜を洗ったら、塩素のためにビタミンCを破壊されてしまっているなんてことがおこります。とっても損した気分になりませんか。
その上、おいしいご飯を炊こうと、お米を水道水で研ぎ終わってから、ミネラルウォーターに浸して炊いたのでは、栄養素が失われ、味もおいしくないばかりか、
塩素の酸化力によってご飯の傷みがはやいようです。確かに、レタスを水道水につけた場合と、浄水した水につけた場合では鮮度を維持する時間が違います。
お肌のみずみずしさも同じなのでしょうか? 家族の健康を守るうえで、お料理に使う食材を吟味することも大切ですが、煮炊きする水も大切なことを痛感しました。
唐突ですが、プールに入ったあと肌がカサカサするなと感じたことはありませんか? 近頃では、塩素水で眼を洗うと塩素が眼から吸収されて、真っ赤に充血し、
視力にも影響を与えるということをテレビで放送されてずいぶん反響があったようですが。 そのプールの中に投入する次亜塩素酸ソーダは、何ppmかご存じですか?
実は、プールに入れる塩素濃度は公衆衛生法に基づき定められていて、0.4ppmとなるよう調整されているそうです。 ですから、一般の家庭で蛇口をひねって出てくる
水道水の方が塩素濃度が高い場合があるというのです。 そのため当然、お肌に与える影響は大きくて、毎日の生活で洗顔、歯磨き、シャワー、お風呂、シャワートイレ
など、多くの場所でお肌にお触れる水ですから、そう考えると、あらためて皮膚がかゆくなったり、カサカサになったりする理由が解ります。
飲み水にこだわるだけでなく、日常の生活水から根本的な塩素対策を施す意味があるのだと思います。